シナリオクラフト:ジャームハント
GM:紅井寿甘
"アルターヴィルゴ"綾女 亜紀(キャラシート)PL:切子圭
"ジガ―・ジグ"加賀地 類(キャラシート)PL:さささ
"撃狼脚"荒井 勇(キャラシート)PL:しんごろ
"コロラートゥム"雁 継実(キャラシート)PL:ハゴニン
メイン 見学
目次
プリプレイ
◆◆◆◆◆
Double Cross The 3rd Edition
◆◆◆◆◆
----
◆◆◆◆◆
Preplay
◆◆◆◆◆
GM:本日はお集まりいただきありがとうございます
GM:ひっさしぶりに完全なる運否天賦にチョイスを時折添えて!
GM:シナリオクラフト、やります!!
雁 継実:やんややんや!
綾女亜紀:わいわい
荒井 勇:イエーイ!!
加賀地 類:うおー
GM:ストーリーパターンテンプレート決定チョイス!
GM:choice[守るべき日常,少女の秘密,エスケープ・フロム,ジャームハント,アイテムチェイス]
DoubleCross : (choice[守るべき日常,少女の秘密,エスケープ・フロム,ジャームハント,アイテムチェイス]) → ジャームハント
GM:ジャームハント!
荒井 勇:オーソドックス!
雁 継実:王道!
加賀地 類:いい感じ
綾女亜紀:やるぞー
GM:ぺらぺら……(PEをめくっている)
GM:グランドオープニング決定ダイス!
GM:突如として現れ、暴走しながら(表A1:暴走内容)という凶行を繰り返す強大なジャーム(表A2:ジャームの種類)。
GM:そのジャームの傍に佇む謎めいた(ヒロイン)。ジャームを追う(ライバル)。
GM:(協力者)はジャームの目的を突き止めれば居場所が特定できると言うが……
GM:というわけで切子圭さん! A1を決めるために1d10をお願い!
綾女亜紀:1d10 いけっ
DoubleCross : (1D10) → 9
荒井 勇:うわーッ!?
雁 継実:あかーん!!
加賀地 類:やべーやつ
GM:A1:次々と人々をジャーム化させている
綾女亜紀:わぁ大災害
GM:まぁこの辺は上手い事処理したり、素材の味をお出ししたりします
綾女亜紀:シェフのお任せコースだ
GM:続いてささささん! A2を決定するための1d10をお願いします!
加賀地 類:はーい
加賀地 類:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
GM:A2:剣鬼
GM:人斬り抜刀斎
荒井 勇:ナイフではなく日本刀をペロペロしているお方だ
雁 継実:よくないタイプの剣道を教えて回ってるのかな…
加賀地 類:辻斬りかも
GM:この卓にも石動雷十太先生が……?
綾女亜紀:現代レネ剣術を憂いてる?
雁 継実:なんてこった
荒井 勇:令和に蘇ってしまわれた
GM:次はデザイアチャート! しんごろさん、1d100をお願いします!
荒井 勇:りょ!
荒井 勇:1d100
DoubleCross : (1D100) → 91
GM:デザイア:憎悪
荒井 勇:憎んでいる。全てを
GM:Eロイスに《憎しみの連鎖》《黒き業炎》がセットされました
雁 継実:た、他者を巻き込んでる
綾女亜紀:憎しみが深すぎたんだ
GM:両方ともクソ面倒な効果だな……部分的に導入されることがあるかもしれません
GM:バックトラックでのEロイス数に数える予定ですが、たぶんうっかりGMが発動を忘れたりする可能性が濃厚です
GM:エネミーチャート振ってないのにクライマックスでしれっとエネミー増加したりもするかも
GM:それではプレサージ決定!
GM:今回のヒロインはどんな子かな? ハゴニンさん、6d10をお願いします
雁 継実:責任重大だ…行きます!
雁 継実:6d10
DoubleCross : (6D10) → 31[4,1,6,4,6,10] → 31
GM:カヴァー:大学生 ワークス:UGNチルドレン
GM:外見:大人びた佇まい 性格:戦いに疲れている
GM:夢や理想:PCへの復讐 PCへの感情:憧憬
GM:……そうですね
GM:じゃあこの子は、かつてゾディアックウェポンを巡る選抜に落ち、そこから人生が右肩下がりで
GM:チルドレン課程満了を機にUGNを辞めようかと考えているJDにしましょう
GM:選抜を超えた先にいる綾女さんには「いつか見返して(復讐)やりたい」と思ってるし、「憧憬」も持っている……といった
綾女亜紀:なるほど
GM:PC的に「いやそういうのじゃない……」ってなったら撤回してなんかうまくするので
GM:よろしければ……いかがか?
荒井 勇:生まれちまったな……ヒロインが……!
綾女亜紀:ばっちこい
GM:よっしゃ! じゃあそんなヒロインの名前は……こっちで振っちゃおうか
GM:2d100
DoubleCross : (2D100) → 95[85,10] → 95
GM:神城・雪
雁 継実:!?
綾女亜紀:神城!?
荒井 勇:"一族"じゃんッ
加賀地 類:どういう流れでチルドレンに
GM:神城グループとの関わりは……なんかなさそうな気がするので、偶然の一致ということにします
荒井 勇:よくある苗字!
加賀地 類:はーい
綾女亜紀:よかった、とんでもないのから恨み買うところだった
雁 継実:チルドレンになる神城グループ一族なんていなかった!
GM:面倒なので、提案を受け字を変えます
GM:上代・由紀
GM:こっちを真とします
加賀地 類:わおわお
荒井 勇:ゆきちゃん!
綾女亜紀:はーい
雁 継実:イェイイェイ
GM:いろいろな紛らわしさに配慮し、今後はこれで通しますよ
GM:続いてライバルチャートだ
GM:一巡して切子圭さん! ライバルプレサージを決定する6d10をお願いします!
綾女亜紀:6d10
DoubleCross : (6D10) → 24[1,4,3,3,6,7] → 24
GM:カヴァー:高校生 ワークス:FHエージェント
GM:外見:剥き出しの獣性 性格:戦いのために戦う
GM:夢や理想:最強を目指す PCへの感情:強敵
GM:……
荒井 勇:ストレートなライバルだ……!?
GM:君、チョイスで作った?
GM:コテコテすぎんか
加賀地 類:筋が通ってる!
綾女亜紀:やったー真っ当なライバルだぁ
雁 継実:一本筋が通ってる
GM:では、こいつはFHの中でもゴリゴリの武闘派セルに所属し、日々研鑽を積んでいるタイプのワイルドな男子高校生
GM:今回も「強そうなジャームが出てきた→そいつをぶっ倒せば俺が最強」というシンプルな思考回路でPC達の前に姿を現したり現さなかったりするでしょう
荒井 勇:派閥争いとかあんま気にしてなさそう
加賀地 類:かわいいな君
綾女亜紀:シンプルでよろしい
GM:昨日SideMのライブ見てきたから頭の中に牙崎の漣くんがポップしてきたな
加賀地 類:想像しやすい!
雁 継実:イメージプールが泉のように沸いている
GM:そんなキミのお名前は
GM:2d100
DoubleCross : (2D100) → 108[32,76] → 108
GM:ここは組み合わせて
GM:長谷部・飛龍
荒井 勇:長谷部!
加賀地 類:つよそう!
雁 継実:へし斬りそう
GM:また長谷部だな……(以前のシナクラでも長谷部を引いた)
GM:まぁ1/24でダブるんだしいつか被りまくるものよ
綾女亜紀:つよそう!
GM:フェイルンくんと仲良く喧嘩してあげてね
加賀地 類:うおー
GM:最後! 協力者チャート!
GM:ささささん、頼むぜ6d10!
加賀地 類:6d10
DoubleCross : (6D10) → 39[9,6,7,1,6,10] → 39
GM:カヴァー:どうぶつ ワークス:セルリーダー
綾女亜紀:どうぶつ
GM:外見:会うたびに違う 性格:探求心旺盛な研究バカ
GM:夢や理想:PC1の調査 PCへの感情:敵愾心
GM:これはあれですね
GM:《ハンドリング》で毎回違う動物を操ってPCにちょっかいかけにくるタイプの奴です
加賀地 類:やったー
綾女亜紀:なんでみんなドロドロした感情向けてくるのー
荒井 勇:大人気じゃん
GM:PC1、行動値順で入ってもらっただけなので、因縁が集中するとよくないかな~とは思ってるんですけど
雁 継実:ハーレムですよ!ハーレム!
GM:PC1向けの設定をしているので、ちょっと利用させてください、綾女さん
綾女亜紀:はーい
綾女亜紀:どうぞどうぞ
GM:UGN内部では「スターアリズン」と呼ばれる希少なレネゲイド現象を発現したあなたを追い回し、
GM:「自分のとこでもそれを再現するんだもん!」とめちゃめちゃ躍起になっているタイプのセルリーダー
荒井 勇:「もん!」じゃないんだよ
加賀地 類:協力してね
GM:決して自らは表舞台に上がらず、さまざまな動物を媒介にしてあなたたちの前に姿を現し、
GM:時に利用し、利用され、裏切り裏切られの関係を続けているギャグ補正が若干乗った腐れ縁の宿敵みたいな立ち位置です。
綾女亜紀:めっちゃ興味対象だった……
加賀地 類:おいしい
雁 継実:スターアリズンっていうかスターアライズ?
GM:つよいほしのせんし
GM:お名前は
GM:2d100
DoubleCross : (2D100) → 124[26,98] → 124
GM:二条マリア
荒井 勇:女性!?
加賀地 類:おおー
雁 継実:ハーフ? いやクオーター!?
綾女亜紀:なんか強そうな名前だ
GM:女性にしてみようと思ったけど、どうだろうな もっと正体不明っぽいラインがいいんだけど
GM:チョイスしてみようか
雁 継実:ワオワオ
GM:えー、あらためまして
GM:二条・伊吹
荒井 勇:あっ、不明っぽい
加賀地 類:いいですね
GM:男性名チャートから引っ張ってきてるけど、性別不詳ってことで
雁 継実:人類かどうか微妙に疑わしい
綾女亜紀:RBかもしれない
綾女亜紀:いいですね
雁 継実:京都のほうの山にお住まいだったことは?
GM:京風で鬼めいている名前なことだなぁ
GM:でも大丈夫 たぶんクソガキ感が出るタイプのよくわからん奴になると思います
荒井 勇:ラッパを吹く鬼の方かもしれない
加賀地 類:たのしみ
雁 継実:かわいい
綾女亜紀:楽しみですね
GM:これだけで1時間も使っちゃったけど、ランダム生成タイムはここでおしまい!
荒井 勇:いえーッ
GM:これからは主役……PCたちにスポットを当てていくぞ!
GM:自己紹介・タイム!
GM:PC1、綾女亜紀さんから! お願いします!
綾女亜紀:はーい
綾女亜紀:綾女亜紀(あやめ あき)、15歳のUGNチルドレンです。
綾女亜紀:皆さんご存じの通り、ゾディアックウェポンの使い手であり、スターアリズンの発現者
GM:みんな知ってるね
綾女亜紀:性格は丁寧に楽しくをモットーに日々を生きています。
綾女亜紀:ただ、過去に裏切りにあって後ろから襲われたことがあり、裏切りには厳しいかもしれないです。
綾女亜紀:能力は金砂操作を用いるモルフェウスで
綾女亜紀:味方や自分を援護しながら戦います
綾女亜紀:起源種なのでレベルの上がるのもちょっと早いですよ! フレーバー的にはスターアリズンの起源に近い感じ。
綾女亜紀:という感じで……みなさま、よろしくお願いいたします!
GM:はーい! 今回はいろいろNPCの感情を背負ってくれてありがとう GMもがんばるね よろしくお願いします!
GM:続いてPC2! 加賀地類さん! お願いします!
加賀地 類:はい!
加賀地 類:加賀地類(かがち・るい)。31歳男性のバーのマスターで、フリーランスのオーヴァードもやってます。
加賀地 類:昔は海外でよろしくない仲間とつるんでいたりしたんですが、今は足を洗ったそうです。
加賀地 類:ギルドのエンブレムと、やたらと多い財産点が名残りです。懐かしい思い出です。
加賀地 類:基本、落ち着いた穏やかなマスターをやっているので、安心してください。ワークスは気にしちゃだめだよ。
GM:マフィ……はい、きにしません
加賀地 類:足は洗いました
GM:信じます
加賀地 類:シンドロームはサラマンダー/モルフェウス/ノイマンのトライで、Dロイス業師を所持しています。
加賀地 類:能力としてはイージー《熱感知知覚》でデータを得てそれを分析するイメージ。
加賀地 類:エンブレム『マネーパワー』で金の力で攻撃力を強化し、『舞台は踊る』でシナリオ1回敵味方の行動値を調整、
加賀地 類:エネミーより先に動いて《インフェルノ》入りの射撃攻撃で上手く攻撃を無効化していければいいなーという構成です。
加賀地 類:行動値調整については、使う場合戦闘の時に相談をさせてもらうと思います!
加賀地 類:情報は強くないんですが、上手く財産点で補強していきたいです。よろしくお願いします!
GM:ひぇっ 《インフェルノ》
GM:面白いな~と思ってもなかなか自分で使う勇気の出なかったギルドエンブレム 楽しみです
GM:よろしくお願いします!
GM:それではPC3、荒井勇さん! 自己紹介お願いします!
荒井 勇:ヤー!
荒井 勇:「狼殺し?……根も葉もない噂だよ、あんなのは」
荒井 勇:"撃狼脚""荒井 勇。フリーランスのオーヴァードで、UGNがお得意様
荒井 勇:かの"カーネイジ"の直弟子であり、ジークンドーをベースにした我流格闘術の使い手
荒井 勇:特に、激しい爆発を伴うその蹴りは、かつてフェンリルタイプのジャームを打ち倒したとも言われる程強力
荒井 勇:そんな逸話を「単なる噂」と受け流しつつ、毎日を平穏に過ごすことを第一にする、イマイチやる気の見えない男
荒井 勇:データ的にはモルフェウス/サラマンダーの白兵屋、Dロイスは伝承者:白兵、シナリオ3回までヒサツ・ワザ(クリティカル-1)を放ちます
荒井 勇:また、"カーネイジ"のリレーションアイテムを2種類所持。素手の強化、ならびにシナリオ1回のダメージ増強(HP減少分を上乗せ)が可能です
荒井 勇:ミドルでは《砂の加護》で自分や誰かのダイスを増やしたりして、進行に寄与していく構え!
荒井 勇:財産ポイントも7点あるよ(ひかえめ)
荒井 勇:自己紹介としてはこんな感じで!よろしくお願いしまーす!
GM:IA130点では初めてということで 色々あるけどそれでも行ける行ける!
GM:よろしくお願いします~!
GM:それではお待たせしました、トリを飾るのは雁継実さん! おねがいします!!
雁 継実:はーい!
雁 継実:かり つぐみ。 こちらも15歳のUGNチルドレン、女の子みたいな名前だけど男性です。
雁 継実:神社から現れた化け物が故郷で暴れまわり、逃げ込んだ神社の中でちぎれた
雁 継実:注連縄の先にあった古い木剣を拾って、『適合』してしまいました。
雁 継実:仇は討てたものの変える場所はなく、UGNに身を寄せています。最近訓練課程を終えました。
雁 継実:能力としてはカバーリングと妖精の手による支援! 剣でダウジングする(ミーミルの覚書)ことで情報収集もこなします。
GM:万能選手~
雁 継実:あと、剣の力を解放して最大出力を出すと攻撃も出来ます。ただし聖剣の王者は2回目で折れる
雁 継実:以上です! うまく支援に回れたらいいな。
GM:かゆいところに手が届く存在、GMとしても非常に助かります よろしくお願いします!
GM:では、皆さんのPCも出揃ったところで! シナリオクラフト:ジャームハント、開始していきます!
GM:よろしくお願いします!!
綾女亜紀:よろしくお願いします!
加賀地 類:よろしくお願いします!
荒井 勇:よろしくお願いしまーす!
雁 継実:よろしくお願いします!
(目次に戻る)
OP1:綾女 亜紀&雁 継実
GM:◆◆◆◆◆
GM:OP-01
GM:◆◆◆◆◆
GM:登場プレイヤーは綾女亜紀、雁継実。他登場不可。
GM:登場侵蝕をお願いします。
雁 継実:雁 継実の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(33 → 34)
綾女亜紀:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10
綾女亜紀:43です
GM:某所 市街地
GM:UGNチルドレンとは、常として不自由なものである。
GM:同じ年ごろの者たちが思い思いに街に繰り出しているような時間。
GM:君たちも場所こそ同じくしているものの、任務……パトロールの最中にあった。
綾女亜紀:「今のところは大きな騒動もなく、何よりな平和でございますね」長い睫毛が特徴的な両金目で周囲を伺いながら、数歩前を行く少年に話しかける
綾女亜紀:「雁様は、何か気になる事などございますか?」
綾女亜紀:ガーターベルトを指で撫で、ショートパンツの少年が問いかける
雁 継実:「えっ、あっ」量販衣類店のパーカーとチノパン姿の少年が、振り向きながら所在なげに反応する。
雁 継実:「そう…ですね? パトロールって、これでいいんですか?」
雁 継実:「なんか、普通に街を歩いてるだけみたいな…」
綾女亜紀:「そうですね、立ち寄り所のように寄る店もございますが」
綾女亜紀:「基本的にはこのように、歩くだけの仕事でございます」腰のリボンを揺らして
雁 継実:「そうなんですね…」少し視線を逸らす。 この子と話していると、ちょっと落ち着かない。
雁 継実:「何もないなら、それはいいことなのかな…」白木の、小さな鞘を握りしめる。
綾女亜紀:「そうなのです」握りしめる手を見て、頼もしいなと思いながらも
綾女亜紀:身体を傾げ、上目遣いになるように雁を見て。
綾女亜紀:「基本的には何もないのはUGNとしては良い事なのですから、喜んでおきましょう」クスクスと笑い
綾女亜紀:「それとも、腕を振るう機会が少ないのを心配なさっているのですか?」
雁 継実:「まさか」その答えは口をついて出る。
雁 継実:「…あ、いや、緊急事態がイヤだッて意味じゃあないんですけど」
綾女亜紀:「はい、わかっていますとも」
綾女亜紀:「で、あるならば、他に何か心配事はございませんか?」
綾女亜紀:訓練に飢えているようならば、帰った後相手をするのに、などと思いつつ。
雁 継実:「それは…もうすぐ学校が中間試験だとか、何かあったときにちゃんとやれるのかとか、いろいろありますけど」
雁 継実:「…何だろう。こんな風にしていていいのかな、って」 曇り気味の、低い秋の空をすこし見上げる。
綾女亜紀:「焦燥感、ですか」それに倣うように、空を見上げ
綾女亜紀:「誰でも感じるものではありますが、雁様はUGNチルドレン。その立場故のものもございましょう」
雁 継実:「綾女さんも焦ったりするんですか?」
雁 継実:すごく強いひとだと聞いた。 世界に12本しかない、そういう武器を任されているらしい。
雁 継実:自分と年はかわらないのに。
綾女亜紀:「ええ、それはもう……毎日のように」胸に手を当て
綾女亜紀:「私ごときが賜っていい立場であるのか、振るうべき剣であるのかどうか」
綾女亜紀:「だからこそ、一生懸命に鍛錬に励むものですが」十字架を模した胸飾りを指で弾いて
綾女亜紀:「難しいですね、自己の肯定と冷静な評価は裏返しのようでそうではない。」
雁 継実:「自分を信じられるかどうか、ですか」
綾女亜紀:「そうです、分かりやすい表現ですね。」
雁 継実:あまり考えたことが無かった。自分を信じるか信じないかだとか、それ以前の問題だ。
雁 継実:だって自分より先に、おれはこの剣を…
雁 継実:「ん?」
雁 継実:カタカタ、カタカタ
雁 継実:「なんだ? 鍔鳴りが…」
綾女亜紀:「まるで……剣が反応しているようですね?」
GM:その時。日の光が遮られ、地面に影が落ちる。
GM:雲一つない天気であったはずだが……見上げれば、黒雲。いや。
GM:「カァーッ!!」「アアーッ!!」「カーッ! カーッ!」
GM:群れた鴉だ。
GM:君たちの頭上に殺到し、漆黒の塊となったそれから、一匹の鴉が降りてくる。
二条伊吹:『カーッ、アッ、アア……げふん。久しぶりだな。"星生み"』
GM:一匹の鴉が、喋り出す。
GM:《シークレットトーク》。君たちにしか聞こえない声ではあるが。
雁 継実:「喋った!?」
綾女亜紀:「これはこれは……鴉の友人に心当たりはありませんが」
綾女亜紀:目を丸くしながら言葉を返す
二条伊吹:『私の顔を見忘れたか……と、一度も顔を見せたことはないわけだが。カカッ』
二条伊吹:カツカツと鴉が嘴を鳴らし、笑うような動作。
綾女亜紀:「あなたですか、"二条伊吹" 随分と俗世的な姿を選ばれたのですね」
二条伊吹:『いいだろう? 案外可愛げもあるんだぞ』
雁 継実:(あ、知り合いなんだ…)
綾女亜紀:「雁様、こちらの慈鳥様は一応FHの構成員」
綾女亜紀:「悪趣味にも私を付け回す動物の妖になります」
二条伊吹:『面白がってゾウやキリンを使ったときは、なに。UGNだけでなく動物園のスタッフやマスコミにも追われたからな』
雁 継実:「いや何してるんですかこの人」思わず素で答える。
雁 継実:「…いや、それ以前にFHって…!」剣の柄に手をかける。
綾女亜紀:「何してるのでしょうねぇ」紅のさした唇を撫でて。
二条伊吹:『構成員とはなんだ。確かに零細セルではあるが頭だぞ。リーダーだぞ。牛後よりすごいんだぞ鶏口は』
綾女亜紀:「そうでしたね、ええ……そのリーダーがなんで私などを追い回しているのかという話なのですが」
綾女亜紀:「あ、こちらの鴉は単なる端末なので、斬ってもあまり意味はないのです」雁に
雁 継実:(なんでわざわざ目立つ動物でストーキングを…)困惑しながら構えを緩める。
二条伊吹:『卑下するな"星生み"! 十二宮の器の覚醒者!』
二条伊吹:『いずれ貴様を超えるまで、じっくりねっとり分析してしっかりばっちり礎にしてやるからな~!』
綾女亜紀:「超えられては困るのですが、しっかり手早く逃げてじっくり適当に捕まえなくてはいけなくなります」
二条伊吹:『それに貴様が自分を下げると超えられない私がもっと下になるだろ! 上げろ! がんがん上げるがいい!』
綾女亜紀:「クスクス……自分に厳しいとこんな副次効果もあるのですね」
雁 継実:「…都会の自分に厳しい人ってこんなのばっかなんですか?」
綾女亜紀:「基準に使うのにはあまりオススメしませんし、何事も程度は弁えませんとね」
二条伊吹:『カァー! ……そうだ。私とて暇を持て余しているわけではない』
二条伊吹:『貴様らに用事を伝えに来たのを忘れるところだったぞ』
綾女亜紀:「そうでしたか、単に雑談しに来ただけだったら嬉しかったのですが」
雁 継実:「用事…?」
綾女亜紀:「そちらの方は鳥頭でなくて良かったですね」
綾女亜紀:「して、用事とは?」
二条伊吹:『天才だぞ!?』
二条伊吹:『……なに、なんならもう、じきに分かるかもしれんが……』
雁 継実:(紙一重でダメなやつじゃないかな?)
GM:――遠方から、強大な《ワーディング》の気配。
綾女亜紀:「これは____」
二条伊吹:『実はな。ジャームがこの街に解き放たれた』
雁 継実:「うわ…!?」
綾女亜紀:反射的に雁の前に出て
綾女亜紀:「おっと」すぐに数歩戻る
雁 継実:「…?」
綾女亜紀:「ジャームが? この気配、尋常なモノではないようですが」
二条伊吹:『クワァーしい事情は省くが』ちょっと鴉にひっぱられている。
二条伊吹:『アレは、私にとっても都合の悪い存在でな』
二条伊吹:『ここはこの! 天才である私が! 貴様らに協力してやろうというわけだ』
二条伊吹:『ありグワァーたく思い、平伏し、伊吹さまありがとうございますと心の中で三度唱えてから』
綾女亜紀:とっつかまえます
綾女亜紀:「えいっ」
二条伊吹:『速やかにヤツを殲滅するの……グェッ!?』
綾女亜紀:「協力要請ですね、ありがとうございます」
綾女亜紀:「ところで此処に、力作の鳥籠があるのですがー」
綾女亜紀:いつの間にか空いた手に金色の鳥籠が乗っている。
二条伊吹:『罪なき鴉さんをいぢめるのカーッ!?』
雁 継実:「罪がないってことはないでしょ!?」
綾女亜紀:「そういうわけなのでええ、協力はしますとも」
綾女亜紀:「雁様もそれで、よろしいでしょうか?」罪ある鴉を押し込みながら。
雁 継実:「大丈夫です…正直気持ち悪いのはともかく」籠を手で持って押さえながら。
綾女亜紀:「あとで手は洗っておきましょう、都会の鴉は怖いですからね……で」
綾女亜紀:「詳しくお話を、お聞かせ願えるでしょうか? 鴉さん?」笑顔で首を傾げる
二条伊吹:『クワァ~……』
GM:鳥籠に鴉を捕らえ、君たちは《ワーディング》の発生源へと急ぐのであった。
GM:ロイスの取得のみ可能です。
雁 継実:二条伊吹 〇信頼 / 違和感
綾女亜紀:雁 継実 〇期待/猜疑心
雁 継実:変態には何も取らないでおきます
綾女亜紀:二条伊吹 信頼 / 〇脅威
綾女亜紀:変態!?
二条伊吹:e-n-a-i、母音はあってるが変態ではなく天才だぞ! カァーッ!!
雁 継実:綾女亜紀 〇信頼 / 違和感
雁 継実:失礼しました
綾女亜紀:よかった
(目次に戻る)
OP2:加賀地 類&荒井 勇
GM:◆◆◆◆◆
GM:OP-02
GM:◆◆◆◆◆
GM:登場プレイヤーは加賀地類、荒井勇。他登場不可。
GM:登場侵蝕をお願いします。
加賀地 類:加賀地類の侵蝕率を1D10(→ 6)増加(36 → 42)
荒井 勇:荒井 勇の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(30 → 35)
GM:某所 バー『ジグザグ』
GM:店の外ではまだ日も高く、普段なら客もまず入っていないだろう時間帯。
加賀地 類:日の光は半分閉められたブラインドで多少遮られ、暗くも明るくもない程度の照度を維持している。
加賀地 類:落ち着いた色調の店内には、席や棚に透明のガラス細工がいくらか飾られているが、特徴はそれくらいだ。
加賀地 類:店員はカウンター内にマスターがひとりだけいて、透き通ったグラスをさらに念入りに磨いている。
荒井 勇:そんな空気に相応しく──と言ってよいかは分からないが、客も今はカウンターに一人きり
荒井 勇:実際、正式な開店時間はまだなのだから当たり前ではあるが。顔馴染みであれば融通が利くのも、個人経営の店の良いところだ
荒井 勇:──などと思いながら、琥珀色の液体をゆっくり揺らし、一口
荒井 勇:「……いつも思うんだがな、加賀地さん。この店、儲けは出ているのか」
荒井 勇:「趣味が良いのは結構だが、俺以外の客がこの時間に居るのを見た記憶がない」
加賀地 類:「普通はね、アルコールを入れるのはもう少し暗くなってからにするものですよ」少し苦笑して。
加賀地 類:磨き上げたグラスを大事そうにそっと置く。
加賀地 類:「まあ、こうしてのんびりと続けていられる程度には……かな」
荒井 勇:「なるほど、そりゃあ良かった。小言交じりとはいえ、日の高いうちから一杯やれる店は貴重なんだ」
荒井 勇:「たまに儲け話が転がり込んでくるとなれば尚更、な。……まあ、何事もなく飲めるのが一番ではあるんだが」
荒井 勇:ここが起点で受けた「仕事」も少なくはない。そんな実利的な好みもまあ、あるにはあるが──
荒井 勇:ゆったりと店内を見渡す視線には、この場所そのものへの愛着がほんの少しだけ滲んでいる──かもしれない
加賀地 類:「正直なところ、その儲け話のおかげでこっちをのんびりとやれている、というのもあるんだけどもね……」
加賀地 類:「なかなか、難しいところですよ。騒がしいことがすっきり何もなく、とはそういかない」
加賀地 類:「まあ、荒井くんにはよく助けられているね、そういう意味では」
荒井 勇:「店の存続に一役買えてるならよかったよ。……俺としても、厄介事はないに越したことはないんだが」
荒井 勇:「残念ながら、平穏無事な生活とはまだまだ縁が薄いらしい。加賀地さんも俺もな」
荒井 勇:ため息半分、そして楽し気な笑いが半分、といった具合の声色。ただ、視線はやはり、穏やかなまま
加賀地 類:揺れる氷の音に微かに目を細めて、二つ目のグラスを手に取ったところで。
上代由紀:ドアに備えられた、これまたガラス細工付きのウィンドチャイムを揺らし、客が一人入ってくる。
上代由紀:背は高く大人びており、長いストレートの黒髪が歩くたびになびく。
上代由紀:整った顔立ちではあるものの、その表情にはどこか疲れのようなものが見え隠れしていた。
上代由紀:「失礼。お邪魔しても?」
加賀地 類:「いらっしゃいませ」ゆったりとお辞儀をして迎える。
加賀地 類:《熱感知知覚》でそっと彼女の様子を伺う。攻撃的な様子ではないかどうか。
上代由紀:攻撃的な様子は見られない。落ち着いている……いや。ことによっては、ひどく落ち着きすぎているように感じられるかもしれない。
荒井 勇:ちらりと来客を一瞥し、自身のグラスに口をつける
荒井 勇:──仮に自分と同じくまっとうな客ではないとしても。お互い詮索しないのが、表も裏も共通のマナーというものだろう
加賀地 類:問題ないと判断、ただしその様子を気に留めておく。
加賀地 類:磨いたばかりのグラスに、研いだ氷と冷えた水を注いで彼女の下に。
加賀地 類:「ごゆっくりお過ごしください」
上代由紀:「……心遣いはありがたいけど、さっそく注文してもいいかしら」
加賀地 類:「ええ、もちろん」
加賀地 類:穏やかな笑顔を浮かべたまま答える。
上代由紀:その言葉を聞くと、カウンターに置かれた白鳥のガラス細工を手に取り、
上代由紀:『紙ナプキンを敷いて、その上にガラス細工を置きながら注文する』。
上代由紀:「シャーリー・テンプルを」
加賀地 類:「あいにく、材料を切らしておりまして」
加賀地 類:スッ、と紙ナプキンを抜き取る。ガラス細工は微動だにしない。
加賀地 類:「代わりに、しばらくお話でも伺いましょうか?」
加賀地 類:そっと表のドアに向かい、『OPEN』の札を裏返した。
荒井 勇:そこまでの流れを見てから、ぐい、と一息でグラスの中身を干す
荒井 勇:「──ご馳走さん。どうやら込み入った話になるらしいな。俺は帰るよ」
荒井 勇:自分自身も幾度かしたやりとり。その意味するところを察して、カウンター上に紙幣を置き立ち上がる
上代由紀:「……これは私の判断だけど」
上代由紀:「そのまま聞いていてもいいわ。"撃狼脚"」
荒井 勇:「……一枚噛むかどうかは話次第だ。それでいいか」
上代由紀:「えぇ」
加賀地 類:それを聞いてドアに鍵をかけ、店内に戻る。
荒井 勇:「わかった。……加賀地さん、同じのをもう一杯。そちらの別嬪さんには注文通りのものを」
荒井 勇:「初めての来店のようだからな。先客として奢らせてもらおう」
加賀地 類:「了解しました」材料が切れた、との言葉はどこへやら、カウンターで手早く飲み物を用意する。
加賀地 類:そこまでが符丁だったからだ。
上代由紀:ふぅ、とやりとりが一区切りついたことを確認して、安堵のような息をつく。
上代由紀:……落ち着いて見えたのは、やはり何かしらのタネによるもので。内心はやや緊張していたらしい。
上代由紀:「では、依頼させてもらいます」
上代由紀:「UGNから。Exレネゲイドアイテムの破壊、および付随する障害の排除が用件です」
上代由紀:「対象は『ジャームを生む妖刀』」
加賀地 類:「穏やかでないな」
荒井 勇:「ここに持ち込まれる話で、穏やかものがあったか?……それにしたって物騒極まる、というのは同意だ」
荒井 勇:「UGNが依頼元というのなら不満はない、が……見た所、ハタチかそこらってところか。エージェントにしては若いな?」
上代由紀:「チルドレンですから。19です」
加賀地 類:「それは、お酒を頼まない分別があって何より」
荒井 勇:「なるほど。……いや、すまん、話の腰を折った。続けてくれ」
荒井 勇:チルドレンにも色々いるものだ、と当たり前のことに納得しながら頷く
上代由紀:「UGN分類で、ブレインブレイドと呼ばれる兵装の一種なのですが」
上代由紀:「感染したExレネゲイドが、通常の脳では処理しきれないほどの過剰な情報をウィルスと一緒に使い手や斬られた被害者に流し込み……」
上代由紀:「適合できなければ発狂、感染、最悪の場合ジャーム化に至るという」
上代由紀:「封印指定の物品だったのですが、流出したとの情報を掴みましたので、早いうちに処理できるよう人材を集めている途中です」
加賀地 類:「なるほど、それでうちに白羽の矢が」
加賀地 類:「それは、荒井くんの手も借りられるのなら確かにありがたい事案ですね」
上代由紀:「勿論、報酬はお支払いいたします」
荒井 勇:「体は空いてる。依頼元は確かで、金も貰えるなら文句はないさ」
荒井 勇:「それに、狩りならなるほど、俺向きの話だ」
加賀地 類:「ふむ……」指先を微かに弄って。
加賀地 類:「引き受けない理由はありませんが、ただ、うちはこの通り表向きの店の件もありましてね」
加賀地 類:「危なそうな案件は先に前金を頂くことにしてます。それでも構いませんか?」
加賀地 類:ということで、エンブレム『グリーディ』を使用したいです
上代由紀:「はい。そう聞いていますので、備えはしています。明朗会計といきましょう」
GM:許可します。どうぞ!
加賀地 類:加賀地類の財産を2D10(→ 12)増加(20 → 32)
加賀地 類:やったー!!
荒井 勇:結構増えた!
加賀地 類:「ありがとうございます。今後とも、相互に良い関係を」微笑む。
荒井 勇:「ちゃっかりしてるよ、本当に。……それじゃあ、口頭ではあるが契約の成立を祝して」
荒井 勇:前祝いにはだいぶ早いがな、と小さく笑い、グラスを掲げる
上代由紀:目の前に置かれたカクテルグラスを小さく持ち上げ。
加賀地 類:自分用にも、冷えた水のグラスを手に取り掲げる。
上代由紀:「乾杯」
GM:硬質な澄んだ音が静かな店内に響いた。
GM:シーンカット。ロイスの取得のみ可能です。
加賀地 類:荒井くんに〇信頼/隔意、上代さんに〇有為/不安で取得します
荒井 勇:加賀地さんに「■信頼/隔意」、上代さんに「■連帯感/猜疑心」で!
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ミドル1
GM:◆◆◆◆◆
GM:Middle-01
GM:◆◆◆◆◆
GM:固定イベント(合流)シーンとなります。全員登場。
GM:登場侵蝕をお願いします。
雁 継実:雁 継実の侵蝕率を1D10(→ 4)増加(34 → 38)
加賀地 類:加賀地類の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(42 → 49)
綾女亜紀:綾女亜紀の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(43 → 44)
荒井 勇:荒井 勇の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(35 → 36)
GM:某所 街外れ
GM:《ワーディング》の発生源に向けて、2人と1羽で急行する君たち。
GM:通りを進むにつれて、錆びた鉄のようなニオイが漂ってくる。
綾女亜紀:「これは……雁様、警戒を」片手に鳥籠を提げて
綾女亜紀:周囲を警戒する
二条伊吹:『カァーッ! かよわき鴉ちゃんを楯にするでないわ!』
雁 継実:「この匂い、まさか…」嫌な事を思い出している、そんな面持ちで。
GM:嫌な予感がしたならば、それは的中を――否。君たちの予想を上回る形で現出する。
GM:道端に転がっているのは、人の遺骸だ。しかし、ただのヒトではない。
GM:ある者は奇妙に肥大化した腕を投げ出し、ある者は未だ消えない炎を纏い。
GM:ヒトの身ではありえない破壊の痕を周囲に残し、それも及ばずこと切れている。
GM:そう。ここに転がるものの半数ほどは、『ジャームの死骸』だ。
雁 継実:「なん、」声が続かない。
綾女亜紀:「オーヴァード、いえ、ジャームでしょうか」
綾女亜紀:残骸の一つにヒョイと歩み寄り、その様子を観察して
雁 継実:「ジャーム…」吐き気を堪えながら弱弱しく返す。
雁 継実:「これ、全部ですか…!? いったい、何人」
綾女亜紀:「数え切れませんが、どれも同じ相手の仕業だとしたら恐ろしい事ですね」
綾女亜紀:「雁様、顔色がすぐれない様子ですが大丈夫ですか?」
綾女亜紀:「辛いようであれば、いったん下がって落ち着くまで待つのも一つですが」
綾女亜紀:「情報も、もっと聞き出したい事ですし」鳥籠を揺らす
雁 継実:「おれは、大丈夫です。 …下がれません」
雁 継実:「解き放たれたっていうのは、こいつらですか」鳥籠に目をやる。
二条伊吹:『何をカァーん違いしている』
二条伊吹:『こいつらは全員、副産物に過ぎん』
二条伊吹:『流出したジャームとは、刀だ』
二条伊吹:『それを持てば。あるいは、それに斬られれば。選ばれない限りはこうなる』
雁 継実:「…ッ」鞘を握る手が白く震える。
綾女亜紀:「刀のジャーム……適合者がいなければこうなる、ですか」
綾女亜紀:「厄介ですね、放置しておけば被害が次々に拡大していく」
綾女亜紀:「手早く済ませた方が良さそうです、二条様が私たちに助けを求めたのも納得と言うべきでしょうか」
雁 継実:「選ばれなければ… 選ばれなければ、これ、って」
雁 継実:「ただ選ばれなかった、それだけで…!? おかしいでしょう、こんなの!?」
綾女亜紀:「ええ」
綾女亜紀:「恐るべき理不尽、不条理にもほどがありますね」
綾女亜紀:その激昂する様に、ただの怒りだけではないものを感じ取りながら、言葉を返す。
綾女亜紀:「雁様?」
綾女亜紀:スッと距離を詰めて、顔色を窺う。
綾女亜紀:ふわりと、華の香りがする。
雁 継実:鼻先をくすぐる香気にはっとする。 もうずいぶん長い間、血の匂いしか嗅いだことがないみたいだった。
雁 継実:「…居る」
雁 継実:何も考えられない。 だから、考えたというよりは直感なのかもしれない。
雁 継実:「刀が、ない。 誰か…選ばれたやつが、もう居るんだ」
雁 継実:「そういうことなんでしょう?」
綾女亜紀:「ええ、この場にない以上、そうなりますね」
二条伊吹:『カァー……選ばれたか、魅入られたか。振るうやつがいる、という推測は正しい』
二条伊吹:『追え追え! 貴様たち! そう遠くはないはずだ!』
綾女亜紀:「たしかに、手に入れた玩具ではしゃいでいてくれているのであれば、近場でしょうね」
雁 継実:「そういうことなら…!」
雁 継実:鞘の「柄」にあたる部分を抜き、そのまま放り捨てる。 取り出したのは、くすんだ平たい木片。
綾女亜紀:(あれが雁様の……)
雁 継実:二の腕ほどの長さのそれを握りしめ、呼吸を整える。 …ざわ、と表面の一部に、一方向に向けて新芽が吹く。
雁 継実:「あの路地を抜けた向こう、右です!」
綾女亜紀:「お見事。では追いかけるといたしましょうか……しかし、これは」
綾女亜紀:「先客様ですか」そう言いながら雁の後ろをついて破壊痕を辿っていく
GM:この空気にも飲まれていない君ならば分かるだろう。
GM:破壊痕の種類が、道を行くにつれて絞られている。
GM:最終的に残るのは二つ。斬撃痕と打撃痕。
GM:この先には、少なくとも『二人』いる。
GM:路地を抜けたその先……
GM:ギャ キン !!
GM:金属同士が激しくぶつかり合う音が響く。
長谷部飛龍:「なかなか歯応えあるじゃねぇの!!」
"妖刀使い":「……」
長谷部飛龍:棍を構え、長髪を一つに括った、獣性をむき出しに笑う少年と、
"妖刀使い":大ぶりの刀を構えた、スーツの男。
GM:君たちの視界の先にいるのは、この二人だった。
綾女亜紀:「おやおや、これは剣呑な場に居合わせてしまったようですね」
雁 継実:「戦ってる…!?」
綾女亜紀:「そのようですね」
長谷部飛龍:「あ? 新手か?」
長谷部飛龍:「今はアイツと戦ってる最中だが……何、多対一ってのもまたソソる!」
綾女亜紀:「非常に分かりやすい性格をしてらして助かります、残念ながらそちらの刀にスーツで合わせた方の敵ですよ」
長谷部飛龍:半身に開き、両方をいつでも相手どれるように構え直す少年。
雁 継実:向けられた戦意にためらいながらも、スーツの男に向けて訓練どおりに構える。
長谷部飛龍:「……何? つまりこの俺を……最強・最高・大天才の俺様を無視するってのか?」
綾女亜紀:「やる気満々ですね」それを見て、少々困惑しながらも両手を広げる
長谷部飛龍:ギラついたオーラが君たちを捉える。
綾女亜紀:「自己評価も高い。羨ましいですね」
綾女亜紀:「無視といいますか、優先順位の問題ですが……協力は……無理そうですね」
二条伊吹:『あいつは……思い出した! FHの戦闘セル系列の戦闘バカだ! 確か名を、飛龍!』
綾女亜紀:「なるほど。根っからのバトルマニアですか、色々と納得いたしました」
雁 継実:「…おれたちはあの刀を何とかしたいだけです」
雁 継実:「誰とでも戦いたいわけじゃありません」
綾女亜紀:「どうもあちらは誰とでも戦いたいみたいです、困りましたね」
雁 継実:「そんな…!」
GM:三者動くに動けない状態で空気が膠着しながら、ボルテージが上がっていく。緊張が最大まで高まったその一瞬――
荒井 勇:──ふわりと、砂塵のような何かが漂う。それは特定のシンドローム発症者にとっては馴染みの深いもの
荒井 勇:俗に「砂」とだけ呼ばれるそれは、使い手によって様々な性質を持つという。今、ここに漂うそれは──
綾女亜紀:スッと音もなく動き、雁の肩に手を触れ、姿勢を落とす。
加賀地 類:「3、2、1」低い声の合図は自分だけに向けたもの。そして。
雁 継実:「!」倣って身を屈める。
加賀地 類:「0」
加賀地 類:ダン! 発砲音と共に、薄く炎を纏った弾丸が放たれる。
加賀地 類:それは散布された火薬状の性質を持つ「砂」に瞬時に火を放つ!
荒井 勇:助燃財と適度に混ざり合ったそれに火が付けば、起こるのは燃焼ではなく爆発だ
荒井 勇:少年たちが伏せたそのすぐ頭上を覆うように、炎と轟音が巻き起こり、そして
荒井 勇:何か、重いもの同士がぶつかる音が、した
荒井 勇:「──察しが良くて助かるよ。巻き込むのは本意じゃあないからな。だが──」
荒井 勇:「すまん、加減を見誤った。──手加減しすぎたって意味で、な」
荒井 勇:熱が散った頃、そこにあったのは。頭を狙ったであろう、ハイキックを放つ姿勢の男と──
"妖刀使い":刀の鞘を片手に持ち、それをもって蹴りを受け止めるジャームの姿。
長谷部飛龍:「なんだよ、またおかわりか!」爆炎を回避して後ずさった少年が叫ぶ。
加賀地 類:「こちらはまだ一杯目なんだけどね」
加賀地 類:支援するように、取り回しよく切り詰めたソードオフショットガンの銃口をジャームに向けている。
荒井 勇:「こっちとしちゃあ、一口で終わらせたかったところだが。──3人とも味方同士、って感じじゃあないな」
上代由紀:「……あっちの奥のほうは知ってる顔。UGNよ」
上代由紀:「動物使いではなかったはずだけど」
綾女亜紀:「おや、たしかにそちらは知った顔でございますね。」
綾女亜紀:「見事なお点前、私はとても感心してしまいました」蹴りを放った男の方をちらと見て
綾女亜紀:その後ショットガンを持った男に視線を移し、そして全体を見て
綾女亜紀:「ええ、こちらは協力者の鴉様でございます」一応守った鳥籠を揺すり
綾女亜紀:「それで……まだ戦いますか? こちらの方が数は多いようですが」コテンと首を傾げ、敵対者二人に声をかける
二条伊吹:『焼き鳥になるかと思ったぞ!!』
"妖刀使い":その言葉を聞いたかは定かでないが。
荒井 勇:「──なるほど。そっちの食いしん坊も、別口の狩人ってところか」
"妖刀使い":飛び退るように距離を取ると、壁を走るようにして遠ざかっていく。
加賀地 類:ダン! もう一発銃弾を放つが、その速度には届く様子もない。
"妖刀使い":《軽功》からの《瞬間退場》。
綾女亜紀:「おや、逃げられてしまいましたか……引く程度の知能があるならなおさら厄介な刀ですね」
長谷部飛龍:「あっ! 逃げるな、このッ」
長谷部飛龍:《ロケッティア》からの《瞬間退場》。
GM:敵対者は退出し、君たち5人と1羽だけがここに残される。
荒井 勇:「……刀の性質を考えるなら、俺たちも走って追いかけるべきなんだろうが──」
綾女亜紀:「……とりあえず敵対的な方々はいなくなられましたか」
加賀地 類:「難しいな。人数がいるなら、一旦連携を取った方がいいかもしれない」
荒井 勇:「あの狩人、身のこなしを見るに相当「やる」奴だな。追いかけっこはしばらく任せておけるかもしれん」
雁 継実:「あなたたちは…?」
綾女亜紀:「刀の件をご存じとなると、そちらのお二方は上代様が集めていらしたのでしょうか」
加賀地 類:「ああ、そう。UGNから依頼を受けた者です」
綾女亜紀:「なるほど、流石は上代様ですね、優秀なイリーガルに声をかけられたようで」
上代由紀:「フリーランスの協力者を集めて、アレの対処をしようとしてたんだけど。状況は想像より進んでるみたいね」
綾女亜紀:「ええ、かなりの被害者が出てしまっているようです」
上代由紀:「一度出直して、正式にチームアップしましょうか。……貴方がいるなら、解決もすぐでしょう」その声には、いくつかの感情が滲んでいる。
荒井 勇:「……状況の把握と、自己紹介をする時間くらいはありそうだな。何より──」
荒井 勇:「──そっちの関係も、どうやら立ち話で聞くには向いていなさそうだ」
荒井 勇:依頼主のチルドレンと少年、二人の間で交わされた視線に、肩を竦めるようにしながら
加賀地 類:「さっきのに備えられる子たちだ、腕は確かそうだな」銃をしまい直す。
雁 継実:(綾女さんがいなかったら黒焦げだったかもな…)内心で冷や汗をかいている。
綾女亜紀:「そう言っていただけるなら幸いです。」
綾女亜紀:「一旦出直すのも、その方が良さそうですね」と、いつの間にか手の中にあった投擲用ナイフを砂に戻して
綾女亜紀:(あの動き、参考になりそうだ……あの方、さぞ名の知れたイリーガルに違いない)
二条伊吹:『カァー! 出直して、さっさとヤツを確保するぞ、貴様ら!』
GM:シーンカット。このシーンまではロイスの取得のみ可能です。
雁 継実:了解です ロイスの取得はもうちょっと待ちます!
加賀地 類:ロイスは保留で!
綾女亜紀:ロイスは自己紹介あとまで待機で!
荒井 勇:同じくロイス保留で!
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ミドル2
GM:◆◆◆◆◆
GM:Middle-02
GM:◆◆◆◆◆
GM:このシーンからはリサーチイベントとなります。シーンプレイヤーは荒井さん、他登場自由。
GM:今からでも後からでも、シーンに出ると決めた方は登場侵蝕を振ってくださいね。
荒井 勇:荒井 勇の侵蝕率を1D10(→ 10)増加(36 → 46)
加賀地 類:加賀地類の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(49 → 51)
荒井 勇:ウワーッ
綾女亜紀:綾女亜紀の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(44 → 52)
雁 継実:雁 継実の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(38 → 45)
加賀地 類:よしよし
綾女亜紀:アキーッ
雁 継実:バランスがとれてる
GM:では、イベントチャートとかを振っていくとしましょう
GM:まずは暴走の結果チャート表
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10
GM:被害者がジャーム化する
GM:してますね。
荒井 勇:してたわ
綾女亜紀:結果論
加賀地 類:被害者ー!
雁 継実:転がってた
GM:で、イベントチャート表。
綾女亜紀:まさかGMはこれさえ見越して……
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
GM:ライバルの活動
荒井 勇:おっ、やってんねえ長谷部くん!
GM:これは本来トラップが発動するのですが、GM権限でトラップ判定はくしゃっとしてぽいっとします
加賀地 類:活動だ
加賀地 類:ありがたや
荒井 勇:わーい
綾女亜紀:やったー
雁 継実:ライバルにちゃんと出番が
GM:なんでかっていうとサプライズとトラップが有効になると、だいたい4/10の確率でしかプライズポイントが溜まんないからですね
荒井 勇:きびしい
GM:ということで、普通にプライズポイントが貯められるシーンとなります
GM:中身!
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2
GM:PCに共闘を申し出る
荒井 勇:デレた!?
GM:ほんとか?
加賀地 類:長谷部くん!
綾女亜紀:なんと
雁 継実:これはモテモテ
GM:PCの視点からそれって共闘と言えるか? って感じの申し出をしてくると思います
綾女亜紀:なるほど
GM:で、シーンの頭に情報収集判定もして、それからロールする形式で行きます
GM:・リサーチイベント
GM:PP:0/10
GM:情報収集:難易度9(〈情報:UGN、噂話、裏社会〉)
GM:シナリオフラグ:プライズポイント10
GM:アドヴェント:7シーン
GM:なんとなくやったことある人が大体だと思うので詳しい説明は省きますが、情報収集してなるべく高い目を出してポイントをゲットしよう! というやつです。
GM:登場している人はさっそくレッツトライ!
雁 継実:うおー!
荒井 勇:ではレッツゴー!裏社会で、コネと《砂の加護》を自分に使います
荒井 勇:荒井 勇の侵蝕率を3増加(46 → 49)
荒井 勇:8dx+1
DoubleCross : (8DX10+1) → 10[2,3,4,5,5,6,7,10]+1[1]+1 → 12
加賀地 類:裏社会コネなしで振ります
荒井 勇:2ポイントは確保!
加賀地 類:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 6[1,6]+1 → 7 → 失敗
加賀地 類:おおい
雁 継実:ミーミルの覚書をコネ:UGN幹部として使用し、<情報:UGN>します
綾女亜紀:《砂の加護》を雁様に
綾女亜紀:ダイス+4個どうぞ
綾女亜紀:綾女亜紀の侵蝕率を3増加(52 → 55)
雁 継実:ありがとうございます!
雁 継実:9dx+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 8[1,2,3,3,3,6,7,8,8]+1 → 9
雁 継実:あふん
綾女亜紀:私も無意味ですが一応振りますか、コネUGN幹部使って判定へ
綾女亜紀:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 8[4,7,8]+1 → 9 → 成功
綾女亜紀:一応成功
加賀地 類:回るかもしれないし無意味ってことはないぜ!
綾女亜紀:それもそうですね
GM:無限上方ロールには無限の可能性が詰まってるんだーッ
GM:では、これで確定かな。プライズポイントは2点溜まって、2/10。
GM:荒井さんにはプライズチャート1d10を振ってもらおうかな
荒井 勇:はーい!
荒井 勇:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4
GM:ヒロインと強いつながりを持っているらしい
荒井 勇:上代さん……?
加賀地 類:つながり
綾女亜紀:関係性
GM:ではそんなことを踏まえて、ロールのほうに移っていきましょう
GM:某所 街外れ
GM:君たちは一度腰を落ち着け、情報交換と自己紹介を済ませて、改めて"妖刀"を追う運びとなった。
二条伊吹:『話は済んだカァー!? 終わったのならさっさと追うぞ!』
二条伊吹:この鴉もセルリーダー兼協力者(一応)として紹介が済んだ後である。
雁 継実:「このひとに急かされるのは釈然としないけど…!」
綾女亜紀:「たしかに急ぐべき場面ではあるでしょうね、しかし情報も集めなければならない」
綾女亜紀:鳥籠をシェイクしながら考え込む
荒井 勇:「俺が言えた口じゃあないが、組む相手はよく考えろよ、本当に。……まあ、何よりも手掛かりが欲しいってのは確かにその通りだが」
二条伊吹:『あががががっ』
二条伊吹:上下に揺れている。
綾女亜紀:「どうも、あちらから来た縁でありまして」
上代由紀:「……ま、利用するだけしましょうか」
上代由紀:「UGNの方も、この街の封鎖に向けて動き出してる。けど、早期の解決を望むなら私たちでケリをつけるべき」
綾女亜紀:「その通りですね、現在動けるのは私たちだけのようですし」
加賀地 類:「といって、僕はこちらにはあまりコネはないからね。情報は君たちに頼ることになりそうだ」
荒井 勇:「……やけに拘るな。こういう時、組織の力を頼るのもチルドレンらしさじゃあないのか」
荒井 勇:咎めるような口調ではない。どちらかと言えば、探るような声色
上代由紀:「……今の私だけならそうしたでしょうね。でもここには亜紀がいる」
上代由紀:「この子、『ゾディアックウェポン』の使い手よ。言い換えれば、UGNチルドレンの中で十指に入るほどの実力者ってこと」
上代由紀:「解決できない事件のほうが珍しいでしょ。なら、より手早く被害が小さいうちに片付けられる方に賭ける」
上代由紀:「そのほうがクレバー、違うかしら」
雁 継実:「支部との連絡もしないんですか?」
上代由紀:「最低限の情報共有は終わらせてるわ。ただ、死んでるとはいえジャームが次々生まれてることが問題で」
上代由紀:「そっちの処理で手一杯みたい」
上代由紀:「簡単な情報提供ならしてくれるだろうけど、やっぱり解決に向かうほどの力はないわ」
綾女亜紀:「期待されているのはなんとも気恥ずかしいですが、たしかに被害が小さいうちに片づけるのは大切ですね」
加賀地 類:「我々が実働隊としてやっていくしかないってことか」
綾女亜紀:カップに注がれたホットチョコレートを飲みながら答える。
上代由紀:「少なくない投資をしてるんだから、頼むわね。フリーランスさんたち」
荒井 勇:「なるほど、な。必要な戦力が揃っているなら、即座に動くのは理に適ってる。……ただ、問題は、だ」
二条伊吹:『クァ? 問題だと?』
荒井 勇:「あの食いしん坊はどうする。今のところ、被害を抑え込む助けになってくれてはいるが、イレギュラー要素の最たるものだろう」
荒井 勇:「……ああいう手合いは、こじれると面倒だぞ」
綾女亜紀:「戦闘狂な方に見えましたね」
加賀地 類:「ああ、いいプランを立てても、ああいうのが野放しだと大抵台無しになる……」髪をかき上げる。
綾女亜紀:「たしかに、戦闘中に乱入でもされたら面倒ですね」
加賀地 類:「手なずけられればいいんだけどね。あの勢いだとどうかな……?」
二条伊吹:『カーッ、ならばだ』
二条伊吹:『食いしん坊なら、先に満腹にしてやるか、もっといいエサをぶら下げて"待て"をするかだ』
綾女亜紀:「流石、あのような方の扱いは手慣れたものですね……もっといいエサ、ですか」
雁 継実:「あの。餌って、まさか」
雁 継実:「こっちに呼び寄せるってことじゃないですよね…?」
二条伊吹:『顔も合わせずに交渉ができるカァー』自分のことを完全に棚に上げて言う。
綾女亜紀:「そうですね、話をしたいなら顔をあわせる必要は出てくるでしょう」
二条伊吹:『あいつも闘争衝動の虜ではあるが、殺戮衝動の虜じゃあない』
二条伊吹:『その辺から妥協点を見つけて交渉するしカァーなカァーろう』
綾女亜紀:「いないのが一番ですが、盤上にいらしてしまった以上、何かしら対処は考えないといけないですね」
荒井 勇:「……理には適ってるな、こっちも。だがまあ、交渉と言うなら、それこそ──」
荒井 勇:「綾女がチルドレン屈指の実力者というのが知れたなら、そこに食いつくかもだ」
綾女亜紀:「あと棚上げは良くありませんよ~ そーれ、くるくるー」鳥籠が回る
二条伊吹:『カァ~~~~アァ~~~~!?』
綾女亜紀:「私ですか? たしかに魅力的に感じていただけるのでしたら、それはそれで活用法がありそうですね」
綾女亜紀:「お眼鏡に適うほどの使い手と判断されるかは、賭けですが」
綾女亜紀:と、細く白い人差し指を立てて自分を差し
上代由紀:「……決まりね。まずは長谷部飛龍を探してコンタクトを取りましょう」
GM:----
GM:果たして、長谷部飛龍を見つけるのにはそう時間はかからなかった。
GM:……というより、向こうもこちらを待っていた、そういう風にすら見える。
長谷部飛龍:「……来たか」両肩に通して棍を担いで、君たちを見やる。
長谷部飛龍:その足元には、妖刀の影響で生まれたらしい新たなジャームの死骸が転がっている。この少年が斃したのだろう。
荒井 勇:「そっちも元気にやってるようで何よりだよ。さて、それじゃあ早速だが話を──」
荒井 勇:「……と言いたいところだが、俺じゃあ役者不足もいいところだな。加賀地さん、頼めるか」
加賀地 類:「おっと、了解」察していたように、スッと前に出る。
加賀地 類:「話といってもね、そちらも大体わかってるとは思うけど」
加賀地 類:「君は君で闘いたい、今のそいつらくらいじゃあ物足りないんだろ?」
加賀地 類:足元の死骸を爪先で示す。
長谷部飛龍:「そうだな。その通りだ」
加賀地 類:「ただ、こちらもこちらで仕事がある。事態をややこしくしたくない……無事に鎮めたい」
加賀地 類:「一番強いやつと闘いたいのなら」
加賀地 類:「君も力を思い知ってる、あのジャームを倒した奴とやった方が手っ取り早くはないかい?」
長谷部飛龍:「……上手い事ノせようって感じだな」
加賀地 類:自分と、とは別に言わない。実際、自分の得物も力も、この中ではさほどではないから。
長谷部飛龍:「言葉を選ぶのも上手い。兄さんからは、血の匂いがそんなにしねぇ」
長谷部飛龍:「こっちの社会特有の感覚はするのにな。上手い事やってきた証拠だ」
加賀地 類:「どうも、ありがとう」目を細めて笑う。
長谷部飛龍:「丁度いい、ノせられてやるよ。一時休戦、共闘だ」
加賀地 類:「ありがたいね。君が強いのもよく知っているから。先にこちら同士が潰れちゃ両損だ」
加賀地 類:ふう、と軽く息を吐き、振り返る。
加賀地 類:「そういう話になりそうだよ。どうにか」
荒井 勇:「見事なもんだ。正直、ここで殴り合いになってもおかしくないと思ってたが──」
綾女亜紀:「お見事な交渉術でございました」帽子を正して
雁 継実:「頼もしいです」
雁 継実:(…何をやってきた人なんだろう?)
長谷部飛龍:「そうだ。食う順番は選ばせろよ」
長谷部飛龍:「ちょっと迷うが……一番は、お前だな」雁くんを棍で指す。
雁 継実:「…」
雁 継実:「えっ」青褪める。
綾女亜紀:(おや)
雁 継実:「ちょ、どういう事ですか!? おれを食べても美味しくないですよ!?」
長谷部飛龍:「んなわけあるか。そんなものをぶら下げておいて」
長谷部飛龍:君の持つ得物を見て、獰猛に笑う。
長谷部飛龍:「確かに、持ち主のお前はまだ血の匂いが薄い。それは未知数ってことで……つまり、面白そうじゃねぇか」
雁 継実:「ーッ」
雁 継実:狂っている。ただそんな理由で、夕食の献立を考えるみたいに命懸けの戦いを?
雁 継実:でも。
雁 継実:「…わかりました。 あれを倒した後でなら」
雁 継実:今は話を合わせるしかない。でないと、加賀地さんがこじあけたチャンスがふいになってしまう。
長谷部飛龍:「悪くない目だ。覚えとけよ」
長谷部飛龍:「……ま! 一番最初にゲテモノを味見して……絶対美味いものを口直しにとっておく、って意味もあるけどな」
長谷部飛龍:「ゾディアックウェポン。カーネイジの拳。やりあうのが楽しみだ」
荒井 勇:「……こっちはロックから外れてたと思ったんだがな。なかなかどうして、目敏いもんだ」
綾女亜紀:(見た目に似合わず)「……案外調べていらっしゃるのですね、こちらは眼中にないものかと」
長谷部飛龍:「バトルバカが勉強しないと思ったら大間違いだぜ」
長谷部飛龍:「……それと。共闘するなら一言言っておく」
長谷部飛龍:「あのジャーム、『お前らが来てから急にオーラが変わった』」
長谷部飛龍:「気に留めておけ。くれぐれも俺と闘る前に死ぬなよ」
加賀地 類:「オーラが……?」微かに訝しむようにして。
加賀地 類:「ああ、わかった。何。一度こうして約束をしたんだ。場を整えるまでは守るさ」
加賀地 類:周囲を見回す。特別な得物、才能、力、そういったものは確かに持ち合わせている面々だが……。
加賀地 類:(……あるいは?)疑問はまだ薄く漂わせたまま、表には出さずにいた。
GM:シーンカット。
GM:ロイスの取得と調達が可能です。
荒井 勇:ロイス、めちゃ・悩みの介……!
加賀地 類:長谷部くんに取っちゃうと……PCに取れなくなる……!
綾女亜紀:加賀地 類 〇信頼/脅威
雁 継実:PC間ロイスは全員分欲しい…!!
雁 継実:迷いますがまだ保留で!
加賀地 類:あーいやでもうーん、ここは会話したし長谷部くんに取っちゃおう、勢いで
加賀地 類:〇有為/脅威で取得します
荒井 勇:ではこちら、綾女くんに「■期待/脅威」で!
雁 継実:あっそうか、調達も出来るんだ
雁 継実:グレネードランチャーの自販機を探します
加賀地 類:調達しなきゃ
綾女亜紀:調達しますか
荒井 勇:購入は、うーん。トラックスーツを狙ってみましょう。装甲は1だけど行動値のペナは0、そして白兵ダイスが1増える!
荒井 勇:あっ、この場合ラウンド1回の《砂の加護》は、調達に使ってもいい感じでしょうか>GM
GM:いいですよ~!
荒井 勇:やったー!じゃあ《砂の加護》、そして手配師も使ってしまいましょう
綾女亜紀:良い事聞いた、砂の加護欲しい人ー
荒井 勇:荒井 勇の侵蝕率を3増加(49 → 52)
荒井 勇:9dx+3>=22
DoubleCross : (9DX10+3>=22) → 10[2,2,3,3,5,6,10,10,10]+7[1,2,7]+3 → 20 → 失敗
加賀地 類:あっすごい
荒井 勇:財産点2を入れて購入!
加賀地 類:自分はシューターズジャケットいきます
雁 継実:こっちは素で!
雁 継実:3dx>=13
DoubleCross : (3DX10>=13) → 5[4,4,5] → 5 → 失敗
加賀地 類:あっじゃあ加護いただけると嬉しいです~
綾女亜紀:はーい
綾女亜紀:【β=Zavijava】《砂の加護》ダイス+4個
綾女亜紀:綾女亜紀の侵蝕率を3増加(55 → 58)
加賀地 類:ありがたく
加賀地 類:6dx+4>=13
DoubleCross : (6DX10+4>=13) → 10[3,4,8,9,9,10]+5[5]+4 → 19 → 成功
荒井 勇:おおー!
雁 継実:ワオワオ
加賀地 類:たかいよ 成功! 装備!
加賀地 類:以上です
綾女亜紀:あ、私は素でグレラン狙いで
綾女亜紀:1dx>=13
DoubleCross : (1DX10>=13) → 1[1] → 0 (ファンブル) → 失敗
綾女亜紀:はい
GM:はい
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